製造業の根幹をなす機械設備。池田紙業では、この設備をメーカー任せにはせずに、 我々が最も必要とする機能とレイアウトを提案しています。これにより、多品種・小ロットという 当社のユーザーニーズに合致した製造体制を確立し、 同時に省人化と最小限の資源ロスを実現しました。これからも、デジタル化や コンピュータ化が進展する製造設備を活用し、より高品質な製品作りを進めてまいります。
段ボール製板工程の中心となる設備が、コルゲートマシンと言われる製板機械で、 板状の段ボールシートを製造します。当社のコルゲートマシンは、コンピューター制御による 自動製板システムである「ドミノ方式管理」を導入しており、5センチ刻みのシート幅調節が 可能で、少ロットの製造ニーズにもフレキシブルに対応しています。また、このシステムを 効率活用することにより、製造現場の省エネルギー化および省力化を図るとともに、 ユーザーが求める高品質製品の低価格供給を可能にしています。
時代やユーザが求める、多品種で少ロットの包装資材。 これに対応するため池田紙業では、技術職を極めた社員をリーダーに、 最適の人員配置と池田紙業独自の提案によるマシンを備え、その技術力を 遺憾なく発揮しています。その一方で、すべての設備を見直すとともに、 デジタル化を推進。設計図をすべてコンピュータ化して、無駄のない 資源利用と省人化、省エネルギー化を図っています。
年々、多品種・少ロットのニーズが高まる段ボール製品。 池田紙業では、このニーズに対応できる機会をマシンメーカーに提案、 当社がもつノウハウと技術力を存分に発揮できる設備を構築しています。 当社では、今後も諸設備のハイテク化を目指し、先進的な技術力の研鑚にも 力を注いでまいります。
池田紙業では、独自のマーケット戦略に基づき、顧客ニーズを 第一に考えた営業活動を展開。それをサポートするのがコンピュータによる ビジネス管理で、受注から納品までの期間短縮を実現し、顧客からも 高い評価を獲得しています。また、今までの受注型から提案型へとビジネスの 形態を移行しつつあり、少ロット製品の生産にその威力を発揮。無駄を最小限に 抑え正確な管理を行う営業活動が、今後の事業の核となります。
当社では、大阪府、奈良県を中心とした関西圏の顧客が主な取引先となる、 地域密着型の地場産業というスタンスのもとで、営業活動を展開しています。 顧客の大きなニーズである、多品種・少ロットの製品を適正価格で提供することを モットーに、A−1ケースのみならず変形ケースにも対応できる設備を駆使し、 高品質の製品を低価格で納入できる体制を整えています。 また、営業の管理業務をすべてコンピュータ化することによって、 納期の短縮も実現しており、多品種・少ロットへの取り組みは、業界内でも トップクラスであると言えます。この独創的なマーケティング手法を実践するのが 当社の営業マンであり、積極的な情報収集能力を発揮し、顧客ニーズを先取りする 戦略的な営業活動を行っています。
受注産業から提案型企業への転換。これが当社に課せられた、 もうひとつの社会的な使命です。今までの私たちがもつ技術力と製造能力によって、 大ロットの製品ではほとんど資材の無駄は生じませんが、現代のニーズである 少ロットの製品では、多少のロスが生じます。そこで、お客様のニーズを損なうことなく、 最も効率的で低コストの包装資材を提供するために、営業マンが適切な提案を行うのです。 こうした提案はコストの問題もさることながら、資材を有効に使うという資源問題にも 関係しており、私たちの業界で取り組んでいる環境を守るためにも、重要な課題となっています。 もちろん、こうした提案を行うためには、確実な情報やお客様のご理解、ハイレベルの折衝力が 必要となるので、営業マンの実力が問われる営業活動でもあると言えるのです。
戻る段ボール業界が早くから取り組んできた、資源と環境の問題。 しかし時代は、さらなる資源のリサイクル化と、より安全で 安心して使える製品の出現を待ち望んでいます。 池田紙業でも、こうした社会的な要請を身近に感じるとともに、 これまでの実績と経験に基づいて新たな製品開発にも力を注いでおり、 製紙メーカーやユーザー、プランナーなどとの共同研究による プロジェクトを推進しています。
燃やすとダイオキシンなどの発生源となり、環境にも深刻な影響を与える 石油から生まれた包装資材。なかでもクッション材やトレーなどに大量に使われている、 塩化ビニールやポリプロピレンは将来的に製造が不可能になると言われています。 そこで私たちは、これらの製品に代わる、資源の安定性と環境への安全性かつ低コストの 包装資材開発を目指しているのです。この大プロジェクトは、私たち1社の企業力では 限界があるので、製紙メーカーをはじめとした各企業とのタイアップによる、共同研究が 行われています。こうした開発体制に加え、さまざまなニーズをもつユーザーの意見も 採り入れ、各企業間の垣根を越えた新しい取り組みが始まっています。
池田紙業では製紙メーカーをはじめ、ユーザーや 企画会社などの協力を得て、新しい包装資材を生み出すべく、共同開発体制を 整えつつあります。当社が核となり、さまざまな社会的ニーズや情報を分析、 資源や環境といった問題から新製品の試作まで、幅広い活動を行っています。
戻る当社の製品は、生活必需品である食品や衣料のパッケージをはじめ、 各製品の保管から流通までをサポートし、さまざまな産業分野で活用されています。 その形状は、定形のA−1ケースから少ロットの変形ケースまで、お客様のニーズに 対応したデザイン性豊かなものばかり。特に、当社が独自の企業ノウハウをもつ 変形ケースでは、複雑な形状のもの以外はトムソン木型を必要としない、 NCマシンを駆使することで納期の短縮と低コスト化を実現しています。
当社では「優れた人材は、企業の財産である」という考え方を実践するため、 毎年優秀な人材を採用し、人員の適正配置と組織の活性化を図っています。 また、新しい人事体系のもと各個人がもつ能力や実力を考慮し、年功および 実務実績を加味した人事査定を行う、当社独自の人材評価システムを導入。 これに加え、セミナー受講や資格取得のサポートなどにより、真の実力を 育むための積極的な取り組みを行っています。
当社の人事体系は、技術系・事務系ともに、社員一人ひとりがもつ 希望や適正に配慮し、適材適所の人員配置を行っています。 そして、それぞれの職場における上司が、当社のシステムに則った 公平で公正な人材評価を行い、年功や会社への貢献度を総合会議において 査定。役員会で各個人の評価ならびに、配置が適正であるか否かを 検討します。技術系ではロスやミスの有無、技術改良への積極的な貢献、 納期の厳守なども評価の対象に加えており、事務系では営業成績、納期管理 といった項目も評価対象になります。これらを総合的に判断し、実力主義に 基づいた人事評価が行われます。
当社では、各個人の実力向上を目的とした人材育成制度を採り入れており、 入社後に担当部署の先輩・上司によるOTJを中心とした教育が行われます。 その後も必要に応じて、メーカー研修や銀行での経済セミナー、各種の研修会 などへの出席を積極的に勧めています。 また、技術系の資格取得にも全面的なサポートを行っており、 ボイラー管理技師2級や特殊車両免許取得を推奨しています。 一方、厚生制度では各種社会保険をはじめとし、諸制度を完備。 年に1度の全社的な懇親パーティや、グループ単位で親交を深める 活動も盛んに行われています。